介護保険「Bサービス提供責任者の役割(6)」
☆事業者の意義 苦情を言いづらいという世帯もまだまだありますが、利用者側の意識も変わり、ケアプランやケア内容に厳しいチェックをする世帯が増えつつあるのも事実です。 納得のいく商品には、費用を負担してでも利用する時代です。しかし、選ばれなければ、事業者は消滅し社員は元より、訪問介護員の働く場所も失われます。どんなに質の高いサービスを提供したくても、提供する場がなければ理想倒れに終わってしまいます。そこでサービス提供責任者にも、経営の手腕が求められてくるわけです。 以下に、サービス提供責任者が持つべき、経営マネジメントの視点をあげます。 @事業者の経営理念を理解すること。理念は事業者の特性であり、訪問介護員のサービス意識の統一化につながります。 A地域や他事業者(所)との連携を図ることが、利用者との信頼関係を築くことにつながります。 Bサービスを標準化し、常に適正なサービスプランをつくります。 Cコスト意識を持ち、誤派遣等をなくすことやスポット派遣にも応えられるような柔軟なシフトづくりに努めます。 Dリスク管理を徹底し、クレーム発生時や緊急時には迅速に対応できる体制づくりが大切です。 E職員の育成に力を注ぎ、質の高いサービス提供を心がけます。