詳細
個人情報の漏えい(苦情)
2016年2月Aのひやりはっと事故事例報告です。
今回の事例は、訪問介護員の個人情報の漏えいについての苦情です。
[状況要旨]
Aヘルパーより事業所に苦情の連絡が入る。
・先週息子の体調不良のため、急遽定期のB様のサービスをお休みし、単発のヘルパーさんに入ってもらった。
・本日B様のサービスに入った際、B様より「息子さんの体調が悪かったみたいだけど大丈夫?どんな病気だったの?」と聞かれた。
・B様に確認したところ「先週入った代わりのヘルパーさんから、息子さんの体調不良でお休みと聞いた」との返答あり。
・自分の知らないところで自分のプライベートな情報がご利用者や他の訪問介護員に知られていることについて、不快な思いをした。
・ご利用者の個人情報だけでなく、訪問介護員の個人情報についても守秘義務があるのではないか。
との訴えがあった。
<原因分析>
・単発で入ったヘルパーが、Aヘルパーの休暇理由をB様に話してしまった。
・事業所スタッフが、単発依頼をする際にAヘルパーの休暇理由を単発ヘルパーに教えてしまった。
*事業所スタッフ・単発ヘルパー共に、守秘義務についての認識が薄かった。(「このくらい(この内容)であれば、話してしまっても大丈夫だろう」という考えで話してしまっている)
・ご利用者に休暇の理由をお伝えする際に「どの様な内容で伝えるか」を、事業所スタッフ・Aヘルパーとで事前に取り決めをしておかなった。
[今後の是正について]
〈分析結果〉
・ご利用者だけではなく、訪問介護員の個人情報も含めて、業務上知りえた秘密情報については、外部に漏らさないことを再徹底する。(事業所スタッフ・訪問介護員ともに)
・ご利用者に休暇の理由を伝えなくてはならない場合は、事前にお伝えする理由(家庭の事情等)を事業所スタッフ・訪問介護員とで取り決めておく。
ちょっとした内容でも自身のプライベートな情報が知らない間にご利用者・他訪問介護員に伝わってしまっていたら、良い気はしませんよね。
皆さまも今一度ご自身の日々の対応を振り返ってみて、情報漏えいにあたるような事例があったら改善をお願い致します。