詳細
勝手に新品タオルを下用に
2016年3月@のひやりはっと事故事例報告です。
今回の事例は、訪問介護員の勝手な判断でご利用者宅の備品を使用した事に対する苦情です。
[状況要旨]
A様のサービス終了後の夜、ご家族より事業所に連絡が入る。
おむつ交換のサービスをBヘルパーが実施。下用に使用するのは「下用」と記載されたふるいタオルをしようし、使用後は洗面所のバケツに入れておくように指示をしていた。
Bヘルパーは、勝手に新品のタオルを下用に使用し、家族の衣服が入っていた洗濯機に入れ帰った。
下用に使用したタオルが混ざっているとは気づかず、家族が洗濯機を回し、干す際に気づいた。
新品のタオル・家族の衣服は、気持ちが悪いので捨てた。
やさしい手のヘルパー教育はどうなっているのかと、腹が立った。
<原因分析>
・サービスに入る前に指示書をきちんと確認しなかった。
・事業所から訪問介護員へ指示書を渡していたが、同行しなかった。
・使用する下用タオルが見当たらなかった際、すぐに事業所へ報告・相談しなかった。
・訪問介護員が勝手な判断で、新品のタオルを下用に使用した。
・使用後の指示にも従わず、家族の衣服が入っている洗濯機へ、下用に使用したタオルを配慮なく入れた。
・新品のタオルを下用に使用した事を、事業所・ご家族への報告を怠った。
[今後の是正について]
〈分析結果〉
・初めて入るサービスは、職員が必ず同行をし、手順や備品の説明・確認をする。
・使用する備品が見当たらない場合、すぐに事業所へ報告・相談し、指示を仰ぐ。
・指示されていない物品は勝手に使用しない。
・もばイルカの要対応・申し送りを活用し、気づいた事・ひやりはっとについて訪問介護員間や事業所と情報共有を行い、早期に改善策を実施する事で、大事故を未然に防ぐことができる。
訪問介護員は様々なご利用者のサービスに入ります。ご利用者により手順や使用物品が異なります。常にサービスの手順を確認し、把握していることが重要です。
気になる事・不安な事があったら、気づいた時点で事業所に報告・提案をお願いします。
訪問介護員は、ご利用者の安全の確保、快適であること、ご利用者の立場に立った心配りが必要です。常に目配り気配り心配りをし、ご利用者にご満足頂くように努め、感動を与えて下さい。