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 退職後ご利用者宅に出入りして問題発生

  • 【状況要旨】
    ご利用者と同居している娘様より、やさしい手を退職した訪問介護員がご利用者宅へ出入りしていることに対する苦情の連絡が入った。
    【内容】
    「母と一緒に夜食を食べようとしたら、買っておいた果物が無くなっていた。母に食べたのか聞いたところ、前に来ていたAさんが来てくれて、一緒に食べたと。また母が大事にしていた鞄も上げたらしい。Aさんはやさしい手を数か月前に辞めたと聞いていたのに、何故退職した訪問介護員が来るのか?早急に調べて欲しい。」と訴えがあった。
    事業所で確認したところ、3か月前に退職したA元訪問介護員であることが分かった。
    A元訪問介護員へ連絡したところ、「やさしい手を退職した後も、時々訪問して話し相手をしたり身の周りのお世話をしていました。」との事だった。事業所よりA元訪問介護員に厳重注意を行い、ご利用者と娘さんに深くお詫びをし、再発防止の為、訪問介護員の指導を徹底的に行って行く事をお約束する。
    【原因分析】
    ご利用者から「仕事以外でも遊びに来てね。」と言われ断れなかった。またそのように言われたことを事業所に報告・連絡・相談しなかった。
    訪問介護員としての自覚・プロ意識がなかった。法令尊守も出来ていなかった。 

    【分析結果】
    ご利用者に対し個人的な感情を持ってしまった。やさしい手の一員として倫理の勉強をしていればもっと節度を持った行動が出来た。
    日頃から、サービス提供責任者が訪問介護員とご利用者さんの関係を把握する。サービス提供責任者が訪問介護員としてプロの意識を持つように指導する。
    ご利用者の住所等は業務上知りえた情報である。
    社会福祉士及び介護福祉士法の中、秘密保持の義務がある。それは退職後も守らなければならない。
    退職後、ご利用者宅へ訪問した際、転倒事故が発生したら責任を問われます。また物が無くなったと疑われる事も有ります。個人携帯の番号を教えてしまう事で、執拗に連絡が来たり、夜間に呼ばれたりすることも予想されます。

    節度を持った行動をとり、退職後もルール違反にならないよう気をつけましょう。
    退職後は利用者さん宅に訪問しない。
    訪問介護員としてのプロ意識を持つように指導する。