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 入浴介助中の転倒事故

  • 2016年10月@のひやりはっと事故事例報告です。
    今回の事例は入浴介助中の転倒事故です。

    〔条項要旨〕
    Aヘルパーより事業所に相談報告の連絡が入る。
    ・入浴介助のサービス時、シャワーチェアから車いすへの移乗の際、一旦車イスに座って頂いたが、座りが浅く、ご本人様の足がすべり、浴室床にずり落ちてしまった。(尻もちのような状態)
    ・外傷なし。圧痛なし。
    ・ご本人「どこも痛くない。ずり落ちただけだから大袈裟にしなくてもよい。現に自分で移動も移乗も出来ているから」

    <原因分析>
    ・利用者様がシャワーチェアより車イスへ移乗されようとされる際、正面から腰を支え、一旦車イスに座っていただいたが、座りが浅かった為、後に回りご本人様の脇の下を持ち上げる形で深座りをしていただこうとしたが、その際、ご本人様の足が滑りうまくいかず、再度ヘルパーが車イスの前に回り、腰を支えようとした際ご本人の足がすべり、車椅子よりずり落ちてしまった。
    ・身体の水気(特に足底・手掌)の拭き取りをしっかり確認していなかった。
    ・前に回ったり後ろに回ったりする際、つど利用者様への安全確認が出来ていなかった。

    〔今後の是正について〕
    <分析結果>
    ・浴室や脱衣所は転倒の危険が一番高いところという認識を改めて確認する。
    ・そもそも深く腰掛ける為に、後ろに回り脇の下から手を通し持ち上げるという介護技術自体が問題である。再度アセスメントをし直し手順書の見直しをおこなうと共に介護技術の再確認をする。
    ※私たちの提供させて頂く介護には常に「安心・安全・安楽」でなければなりません。リスク管理を徹底しましょう。