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買い物同行中の転倒事故
2016年12月@ひやりはっとの事故事例報告です。
今回の事例は買い物同行中の転倒事故です。
【状況要旨】
ご利用者様(右麻痺あり)と一緒に、ヘルパーが買い物同行で出発した際に、ご利用者様がご自宅前の歩道で、持っていた杖が地面に引っかかってしまいバランスを崩してしまった。その際、ご利用者様は右手をかばって左向きに転倒してしまった。
ヘルパーはご利用者様より、車いす持って前を歩くように言われその通りにしていた。そのため、異変に気が付くのが遅れてしまった。転倒後かかりつけの整形外科に行こうとして、ヘルパーはすぐに車いすを広げご利用者様を乗せたが、あわてていたため車道を逆走して移動してしまった。事業所への連絡も、事故後20分過ぎてからだった。
結果、ご利用者様は救急搬送になり、左手首粉砕骨折・左ほほ打撲の為入院、手術となった。
【原因分析】
・ご利用者様は自分で決めたことを曲げないご性格であり、ヘルパーは言われたことに従ってしまった。ご利用者様の前を車いすを持って歩くことになり、転倒時すぐに手を出して支えることが出来なかった。
・外出時、周辺の安全確認が出来ていなかった。
・慌てていたため、車いすを逆走してしまい2次災害になる可能性もあった。
【今後の是正について】
・ご利用者様の身体状態の理解、外出時のリスクなどを再度確認してサービスに入る。
・ご利用者様に外出時の安全についてご理解いただき、ヘルパーがすぐに手が出せる位置で介助をさせていただく。
・買い物同行の外出時は、安全を優先し車いすで介助をさせていただく。
・何かあった場合は、ヘルパーは慌てず事業所に連絡を入れ支持を仰ぐ。
※私たちの提供させていただくサービスは、常にご利用者様の安全・安楽・安心に配慮し、ヘルパーは不測の事態にも落ち着いて行動しましょう。また、報・連・相を徹底しましょう。